沢村秋岳がコーヒー片手にまったりと車のことをホンネで語るSAWAGAKUブログ

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公道走行の車間距離について

今回は、車間について書いてみたいと思います。

先日、ホームページの安全運転コラムを更新しました。
重要な交通ルールの中の、車の停止距離について書いたコラムです。

交通安全コラム / 重要な交通ルール / その他の重要な交通ルール 内の車の停止距離という部分です。

その中で、『空走距離+制動距離=停止距離』 のご紹介と、平均値から割り出した停止速度を表で表しました。
その結果は下記の通りです。

乾いた路面で60キロ走行した場合の停止距離  32.7m
乾いた路面で100キロ走行した場合の停止距離 76.7m
濡れた路面で60キロ走行した場合の停止距離  90.8m
濡れた路面で100キロ走行した場合の停止距離 119.2m

こうやって実測をしてみると、改めて車間の大事さが伝わってきます。


しかし、残念ながら、実際の道路状況は、車間が重要視されていません。
その部分が、私はとても残念に思っております。


よく、 「ペーパードライバーはむやみに車間を開ける」などと非難をする方がいらっしゃいます。(←本当にいるんです汗)

他にも
・車間を詰めなければ気がすまないドライバー
・車間を開けている車の後ろにいると、イライラしてしまうドライバー
・(一般道路で)車間を常に車1台分以下(3~4m以下)に詰めておかないと気がすまないドライバー

この様なドライバーは、実際には相当数います。
私の体感では、2~3割程度のドライバーがこのような傾向がある。と感じています。
(※かなり適当な体感です)

しかし、この停止距離をしっかりと認識している人間からすれば、正直「車間を開けて何が悪いの?」となってしまうのです。
というよりも、何でわざわざ「何も変わらないのに、ただ危険だけが増す行為をするのだろう?」 と、不思議にすら思ってしまいます。


いや、本当に変わらないのです。
車両の流れを阻害せずに、同じ速度で走っていれば、進行速度は変わり様がありません。
それなのに危険度だけが増す割りにあわない行為をするドライバーは後を絶ちません。
無用に車間を詰めてしまうドライバーは、本当に多いです。


正直な所、どんな人間であっても、 “一瞬の判断力で縮める事の出来る距離などたかがしれている” というのは、上の表を見れば明らかです。
実際に、急ブレーキをかけられたりする事はかなり頻繁にあることですし、高速道路の一番の事故原因は『追突事故』です。
これは、車間さえきっちり開けておけば、かなりの数の事故が未然に防げていた筈です。


しかし詰めてしまう。
それでも詰めてしまう。

勿論、急いでいる時に、ついやってしまう事がある。というのは解ります。
意味が無いというのを承知の上で、急いでいるからつい詰めてしまう。
これは、心情的には非常に理解出来ます。

そして詰めるのは
『どけ』
『もっとスピード出せ』
のサインだとも思います。 

この様な時は、譲れる状態ならば、無理のない範囲で、素直に道を譲ってしまった方が良いかと思います。

勿論、高速道路等で右車線をノロノロ走っている。
これは論外です。当然ですが詰められてしまいます。


しかし、前が詰まっているのに、左車線を走っているのに車間を詰めてくる輩も時々います。
どうしよもありませんね。
勿論、1車線の道を適度な速度で走っていたら詰められた。というのもよくある話です。

こんな時は、どうにもならないので、自分のペースで走るのが肝要だと思います。

勿論、譲れるなら譲る。
しかし、それが出来ない状況なら、下手に慌てないで 『ぶつかったらお前の前方不注意だ(怒)』 位に開き直って、後ろを気にせず自分のペースで走る。
そんな心構えが大事になる場面は多々あります。

運転は、余裕を持つ という事と、慌てないというのは、言い尽くされてはいますが、やはり非常に重要なファクターなのだと、その様に思ってしまいます。
でも、言葉で言うのは簡単でも、実際にそんな事やられたら焦っちゃうんですよね^^;)
そこは練習と経験です。
頑張って踏ん反り返れるようになりましょう(笑)



しかし、実は私が一番恐れているのは、実はこの様な急いでいるドライバーではありません。
本当に怖いドライバーは、ナチュラルに車間が狭く設定されているドライバーです。

急いでいる時は一時的ですし、すぐに抜かしていきます。
しかし、この様なドライバーは、車間を詰めるのが当たり前になっているドライバーなっていて、それを危険と認識していないのです。

どこかで距離感の設定を間違ってしまったのでしょう。
車1台分に満たない車間をナチュラルに保ち続けるドライバーも、本当に沢山いるのです。

この様なドライバーの一番やっかいな点は、全く悪意がない。という点です。
その人にとっては、とても自然な車間が危険な車間だった場合、そのドライバーは事故誘発予備軍である事は疑いようもありません。

この車間の設定は、初期の頃の運転感覚や、周りのドライバーの環境(=真似)による所が非常に大きいのです。
始めの段階で間違った車間を覚えてしまうと、常に事故の可能性の高いドライバーになってしまいます。




という事で、



強制するなら?
今でしょ(笑) ←古い




強制されたいペーパードライバー様は、是非SG東京の門を叩いていただければ、とてもうれしく思います。


車間は開けて、安全で快適なドライブをしましょうね^^)
長々とお付き合い戴き、誠にありがとうございました。


車間を開けるのが大好きな沢村秋岳でした。




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