自動車オークションの仕組み
自動車オークション という言葉を聞いた事はありますでしょうか。
この自動車オークションとは、中古自動車の販売業者さんが、車を仕入れるために利用する、車のオークション取引の事です。
全国に合計64箇所。1都府県に1つ以上の割合で存在しています。
参考URL http://www.chukosya.jp/auction_map.html
このオークション会場は、当然ですが、許可証が発行された関係者しか入る事は許されず、部外者が出入りする事は出来ません。
なので、一般の方からしたら、一体どんな所で何が行われているのだろう?
と、何とも想像し難く、オークションというイメージだけが先行してしまうのではないでしょうか。
実は、わたくし沢村は、中古自動車屋さんではないのに、ちょくちょく出入りをしていた時期がありました^^;)
(どうやって入ったかは内緒です^^;)
その経験から、今回は車のオークションについて、ご説明させて戴きます。
オークションというと、タキシードを着たお金持ちの方が沢山いて、札やら手やら声やらで入札して、司会者が「はい54番さんに決まり~」みたいな、漫画や映画で表現されるシーンが浮かんで来るのではないかと思います。
しかし、実際の現場は、残念ながらあんな感じではありません^^;)
私の印象は、下記5点になります。
①会場が広くて綺麗
②ヤード(駐車場)がキチガイみたいに広い
③以外にも IT?!
④外国人が多い
⑤出品票でお買い物をしている
百聞は一見にしかず。
まずは、画像をご確認下さい。
この画像は、決して大げさな画像ではありません。
ごく普通の画像です。
オークションの前に、実際に落札したい車を見たりエンジンをかけたりする事が出来るのですが、お目当ての車に到達するためには相当な距離を歩く場合も多々あります。
①会場が広くて綺麗
②ヤード(駐車場)がキチガイみたいに広い
の2点については、ある程度ご理解戴けるかとは思います。
また、タキシードを着た人が居ない事も、ある程度ご理解戴けたかと思います(笑)
③以外にも IT?!
これに関しても画像の通りとなります。
車が沢山ある時は、同時進行でオークションが行われます。目が回ってしまいます。
落札者は、お目当ての車の時に手元にあるボタンを操作するだけです。
私が出入りしていた会場では、専用のIDカードを机のカードリーダーに通し、その上で 「赤いボタン(入札ボタン)を押すだけ」 でした。
とても簡単で単純な操作のために、誤操作で意図しない車を購入した人間もいました(←実話です汗)
④外国人が多い
実は会場に出入りする約半数は外国人です。
勿論正確な数は解らないので、あくまで私の印象ですが、遠慮して約半分程度だと感じています。
本当に様々な国の方が来ていました。
印象では、東南アジア系やアフリカ系の方が多かった印象を受けています。
⑤出品票でお買い物をしている
出品票。と聞いてもピンと来ませんよね。
まずは画像をご覧下さい。
上の出品表は、エルグランドの出品票です。
さて、この出品票。
実は、とても優れた代物で、車両状態を数値化して出品されているのです。
車屋さんは、この出品票のデータと実物の車の状態を見て落札する訳です。
この出品表で解る項目は主に4点です。
●外装の状態
●内装の状態
●装備品の状態
●事故の有無と全体評価
車の状態を数値化し、とても詳細に状態が記載されています。
外装や内装、装備品については、見れば誰でも解るので、時間短縮の為に検査してくれていると解釈してOKです。
重要なのが、事故の有無と全体評価です。
事故車には事故車の評価が解り易く記載される事になり、その評価が右上の総合評価に記載されます。(R等と表記されます)
そして、その他に気になった点を検査員が記載してくれます。
車のプロを相手に何百台も何千台も何万台も出荷している訳なので、ここでの嘘や誤魔化しは一切通用しません。
つまり、この出品票こそが、中古車(の事故車の有無)においては最も信頼出来るデータだったりするのです。
プロの整備士や中古屋さんを相手に、検査している検査のプロが出した書類なので、信頼性の高さは折り紙つきです。
ちなみに、私の知り合いはこの出品票を全面的に信頼し、その後の整備もろくにせず、単に横に流すだけという、非常に楽な商売をしていました。(天誅!ですね)
勿論、中古屋さんのスタンスにより、その後のメンテナンスやテスト走行の度合いは変化すると思います。
そんなこんなで、落札した後は、カウンターで手続きをして、書類を貰って車に行けば、車が手に入り、そのまま乗って帰ったりしちゃう訳です。
お金は登録口座から引き落とされます。(私が行っていた会場では)
今は、オークション代行等という商売がありますね。
メリットデメリットはありますが、絶対に事故車を掴みたくない!という場合は、出品票が確認出来る、オークション代行もありだと思います。
より詳しい出品票の見方を知りたい方は、下記サイトをご覧下さい。
参考URL http://www.cta-next.com/showcase/cardealings/32600
予断ですが、飯時には食堂がある会場では本格的な外国の方が好むランチが食べれたりします。
食堂が無い会場には、ケータリングカーがやってきて、パンやらカレーやらケバブやらを食べる事が出来ます。
昼飯は、私の密かな楽しみでした☆
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