沢村秋岳がコーヒー片手にまったりと車のことをホンネで語るSAWAGAKUブログ

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車は凶器?!

先日、教習中の40代の女性から、こんな一言を聞いてしまいました。



「私が運転すると凶器になる。そんなイメージがあって今まで運転が怖かった。」


この方は、教習当初は、エンジンのかけ方や窓の開け方も解らず、10メートル進んで停車する所から始めました。
しかし、4時間の教習の末、目的であった 〔駐車も含めた近隣スーパーへの行き帰り〕 が出来る様になりました。

近隣の走行では、補助ブレーキがいらないレベルにすぐになって戴けましたし、自信もついた様です。

そんな時に、前述の言葉を発したのです。


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私は即座に、「それは間違いだ」と言いました。

「車は走る凶器」。よくその様に言われます。
しかし、凶器にしてしまうのは人間です。

では、どの様な人間が、車を凶器にしてしまうのか?
それは運転技術が稚拙なペーパードライバーさんなのか?

私の答えはNoです。


ペーパードライバーさんは、画像の様に、追突事故を起こしたり、車を横転させたり、
こんな事故は、まず起こしません。

せいぜいが、少しスッてしまった。とか、駐車の最中に、標識にブツけたとか、せいぜいがそんな程度です。
確かにこれだって危ないですが、およそ“凶器”というには及ばない印象です。

車を凶器に変えてしまう運転。
それは、

適切な車間を取らないドライバー
過度なスピードを出すドライバー
「割り込む」「譲らない」ドライバー
煽り運転をする輩

私は、この様なドライバーが操作する車こそが ”凶器“ であり、この凶器の正体は“人の意識”であると思えてしまうのです。


確かに、ペーパードライバーさん故に、気付かなければいけない注意を見過ごしてしまう事はあります。
車両感覚が危ういので、すったりぶつけたりする事もあるかもしれません。

しかし、根本的な意識の部分では、私はペーパードライバーさんが運転する車が凶器だとは、どうしても思えないのです。

そうではなくて、
ルールやマナーを軽視してしまう 慣れ
譲ることが出来ない(わざと意地悪する) 意地悪な精神
急いでいる時の 焦り
車間を詰めないと気がすまない 感覚
スピードを出した時の 快感

こんな感覚や精神こそが、”凶器“の正体だと思えてやまないのです。

 


この様な意識から、(免許はあるが)「私は運転してはいけない」
こんな風に思っている方は、少なくないかも知れません。

しかし、車を凶器にしてしまうのは、「人の意識」であり、決して「技術」だけでは無い。という事を知っておいて欲しいと思います。