沢村秋岳がコーヒー片手にまったりと車のことをホンネで語るSAWAGAKUブログ

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雪道走行

先日、教習の際に、こんな質問がありました。

「どの程度雪になったら走行したらダメですか?」

実はその時、少しだけ雪が降り始めていたのです。
まだ、雨か雪か見分けがつかないレベルだったため、その時点では問題ありませんでしたが、教習の帰りはそれなりにふったので、普段より10%程度の緊張と警戒を要しました。

私の答えは、(ノーマルタイヤの場合は)
・道路に少しでも雪が積もったらダメ
・真に気をつけるべきはアイスバーン(気温が下がる深夜・早朝の運転)
でした。

実は、私、沢村秋岳は、昔北海道に住んでいた事があり、若い頃はよく、雪道を走っていました。
そして、関東に来て、雪が降り、驚く事がありました。
その驚きは、今も継続されています。

どんな事に驚いたのかというと、下記の2点です。

1、ノーマルタイヤで運転している
2、チェーンをつけて走っている



1、ノーマルタイヤで運転している
関東の雪の日に、この様な事故をよく見かけました。今も見かけます。
こういう日は概ね、
・昼間から夕方にかけて雪が降って、その帰り
・前日雪が降って、翌日の早朝(アイスバーン
の様な条件の日です。

私だったら、ほぼ確実に他の交通機関を使用するか、スタッドレスタイヤを装備したレンタカーなりタクシーなりを利用します。もしくは、タイヤを履き替えます。
(ちなみに言えば、スタッドレスタイヤを履いていても雪の峠道は絶対に走りません)

私だったら、この様な日に運転するのは自殺行為だと感じてしまうのですが、これをやってしまう方が、雪の降らない地方には沢山いらっしゃいます。
これは、感情的には「そうなってしまうよねー」と感じる部分もあるのですが、しかし、やっぱり不注意と言わざるを得ません。



◆降り始めの状態

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雪(新雪)の上は、意外とグリップが効きます。
が、これだけふってしまうと、動かすこと自体が大変なので、運転は当然オススメできません。
皆さん、この状態だと警戒して、あまり事故が発生しません。



◆雪のピークの状態

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いわゆる“圧雪”の状態です。
雪が積み重なり、そして踏み潰され、道路に轍ができ、雪が氷になった状態は、とてもよく滑ります。
(皆が気をつけるのですが、気をつけても事故が発生するレベルです)



◆降り終わり・溶け始め

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雪が止んで、その後、大通りでは雪が解けてみぞれの様な状態(轍は道路、その横が雪)になり、大通りが何とか走行出来る状態になります。
カーブの最中や小さな通りでよく事故が発生します。
カーブは進入速度超過の車が事故ってしまいます。
小さな通りは、圧雪状態が残っていたりするためです。
この段階の事故を、私はよく見かけました。



◆ほぼ解けている状態

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雪が止んで、一見すると通常の道路に見えるが、実は透明のアイスバーンになっている場所が発生します。
スピードを出してこの上を走った場合は、一瞬 “浮く” 感じになり、ハンドルを動かしても何の反応も無く、盛大に滑ってしまいます。
スピードが出ている時に事故ると、クラッシュの被害は甚大です。
夜中は全く見分けが付きませんし、朝方もよく目を凝らさないと解りません。

このアイスバーンに気付かずにスピードを出してしまう方がよく居ます。
このアイスバーンは、トンネルの出口近辺などの、常に日陰の場所では、日中も残っている事があります。


雪道は、止んだ後にも大きな危険があります。
その危険を感知する事は、とても大切です。
この様な時は、安易に車に乗らない事をお勧めいたします。




2、チェーンをつけて走っている
雪国の方の理解と、関東の方の理解の違いは、このチェーンにも現れます。
実は、雪国を走ると、チェーンを巻いて走っている車はまず居ません。
何故なら、チェーンはあくまで “緊急回避用” だからです。

スタッドレスタイヤを履いていても“ヤバイ”場所。
その他、嵌って動けない場合や、坂道を登る場合など、ごくごく限られた一定の区間での使用が一般的です。

しかし、関東では
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この状態で、チェーンをかけたまま走っている車が多く見受けられます。

勿論、滅多に雪が降らない地域なので、緊急避難としてのチェーンを巻くのは何とか理解できます。
しかし、ほぼ雪がな無くなっている状態でもチェーンをしているのを見ると、やはり理解に苦しみます。


というのも、チェーンは鉄ですが、車の重さを常に背負っています。
そして下はアスファルト

はい。
すぐに切れます。
自明の理です。

この当たり前の現象を、あまり理解していないのかな~と、不思議に眺めている時があります。
下が雪ならある程度持ちますが、アスファルトが出た時点で、使用は控えた方が良いと思います。

チェーンをつける位なら、素直にスタッドレスタイヤを履くのが、良いかと思われます。

 

思いつきで書きなぐってしまいましたが、雪道走行には、他にも様々な準備が必要です。
くれぐれも、雪道には気をつけて下さいね。